夕ぐれ食堂競馬みち

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2021フェブラリーステークス回顧

フェブラリーSは残念ながら外してしまいました。

ただせっかく時間をかけて予想したので、回顧しておこうと思います。

 

単に当日のレースの振り返りではなく、自分がどう予想していたか、予想家がどう見立てていたか、陣営や騎手のコメントも含めて残しておくことで次予想するときの参考にしたいと思っています。

ええ歳になってきて、とにかく忘れやすいもので。。

 

あくまで主観的な回顧録ですので、「なるほどそうかもな」と思った方は参考にしていただき、そうでなければスルーしていただければと思います。

 

・土曜日から東京のダートは前残りが多かった。直線で強く吹いていた向かい風が要因ではないかと分析する予想家がいた。追い込みがききづらく直線を向いたときの隊列ほぼそのままでゴールしていた。

 

・日曜日も傾向は変わらなかった。風がどうだったかは定かではないが、ある程度前につけて直線も内を通った馬がそのまま残るという展開が多かった。さらに内枠の馬の活躍が目立った。

 

・この時点で、フェブラリーステークスの予想ももう一度冷静に見つめ直すべきだったかも。サンライズノヴァの脚質に一抹の不満を覚えたのは確か。だが、前日時間をかけて予想したものを覆すまでいたらなかった。

 

さてこれからはそれぞれの馬について。

 

アルクトスは陣営も前走からの上積みを強調していた。

予想家もほぼその論調で「叩きの前走は59キロでよく粘った」という前提での予想が多かった。

距離に対する不安に言及する予想家はいた。

田辺騎手はレース後こうコメントしている。

「状態は良かった。多少、外を回る形にはなったが、器用な脚はないので自分のリズムで走らせた。この馬の競馬はできたが相手が強かった」

正直これは今更感がある。

田辺騎手ともなるとアルクトス自身が他の馬と比べてどれくらいのレベルにいるかは既に分かっていたのではないかと思う。

私は余程斤量に敏感でないかぎり強い馬はG3やG2は59キロでも勝ち切ると思っているので、やや評価を下げた。

これは結果的には正解だったのかなと思う。

 

対照的なのがレッドルゼルの川田騎手。

戦前から距離に対する不安を正直に述べていた。

一方で「期待してくれているファンがいるので、楽しみにしていてくれ」といったこともコメントしていた。

私は川田騎手の知り合いでもなんでもないので想像でしかないが、予想する人とレッドルゼルのファン双方に配慮したコメントだったように思う。

結果は、大外スタートから最高値上がり2位の脚で4着に突っ込んできた。

果たして距離の影響があったのかは不明だが、相当強い競馬だったように思う。少なくとも1400メートル以下ではしばらく無双なのではないかと。そして、次に1600や1800に出てきたときに人気を落とすようなら買いたい

 

エアスピネルを対抗にしたのは、1600メートルが向きそうなのと、そもそも持っている馬の実力が高いと思っていたから。

芝であってもG1で複数回好走したことがあるような馬は軽視できない。

前哨戦とはちがって皆が仕上げてくるG1で何度も好走するのは基本的な実力があることの証だと思っている。

また、東京ダートの軽い馬場も合いそうだと考えた。

 

ソリストサンダーは外々を回して一瞬の伸びかけるも早々に力尽きた。

やはりダートは上がり馬が簡単に通用する世界ではないことを改めて認識。

マトリックス馬券の基本はここでも通用するということ。

 

オーヴェルニュも同じようなイメージ。

さすがにG1まで一気に上り詰めるのは難しいのだろう。

余程楽勝で勝ち上がってきてあない限り。

丸元気騎手も「手綱を持つところがなく、追い通しになりました。コーナー4つの舞台の方が良さそうです。マイナス16キロが影響したのかもしれません。止まりすぎでした」とコメントしている。

体調も万全でなかったのかもしれない。

コメントのコーナー4つがいいというのは要記憶

 

サンライズノヴァは、前走の惨敗だけが気がかりだった。

いくら条件が向かないからと言ってさすがに負け過ぎかと。

松若騎手は「ゲートがうまく出せなかった。本来は、もう少し余裕のある競馬ができるんですが。人気で結果が出せず、申し訳ない」とのコメントで敗因はよく分からない。

もしかすると前走が終わりの始まりだったのかもしれない

次走の取捨選択が難しい一頭になってしまった。

 

カフェファラオは私の中ではインティと同じようなイメージ。

秘めた能力は相当だがそれを発揮できるかどうかはやってみないとわからない。

今回は陣営の馬具工夫とルメール騎手の手腕がそれを引き出したのだと思う。

これを機に安定して走れるようになる可能性は十分あるが、しばらくは逆張りも考えて付き合っていくべき馬かと思う。

 

そのインティは、レース回顧の動画などで武豊騎手が後方からレースをして6着に持ってきたことを評価している人が多い。

私は逆に捉えていて、もはやああいいった”一か八かの作戦”を、しかもG1の舞台でとらないといけなくなっている、ということ。

エアアルマスが隣りにいるとか、いくつか要因があったにせよ、いつもの競馬では勝負にならないと踏んで騎乗ではなかったか。

そして6着というとても中途半端な結果。

これで、次走人気するようなら軽視したい。

武豊騎手も成功したとは思ってないと思う。

そもそも騎手にとっては一着以外は全て負け。

さらに言うなら、脚質転換は勝ちきってこそ成功となるのではないか。

1997年天皇賞・春で先行馬マヤノトップガンを追い込みで勝たせた田原騎手。ああいうのが成功だと思う。

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