夕ぐれ食堂競馬みち

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第7話 2021東京新聞杯

3週連続の的中とはいかなかったこぎんちゃん。

今日は一人で夕ぐれ食堂。

 

がんちゃんは、関西の大学から帰省してきたひとり娘も交えて3人で一家団らん。

年末年始を一緒に過ごして関西に戻ってすぐに緊急事態宣言。

大学の授業もほぼオンライン化されるとかで結局また帰ってきたみたい。

 

「久しぶりに一人ね。こぎんちゃんとは最近ゆっくり話できてないもんね。」

カウンターから一升瓶を抱えて出てきた弓子さん。

 

今日のお酒は『三井の寿(みいのことぶき)』。

福岡の筑後地方のお酒。

弓子さんが升に入ったグラスになみなみと注いでくれる。

 

「おっ。いいねぇ。俺、スラダンの三井寿(みついひさし)、大好きなんだよなぁ・・」

 

そう、何を隠そうこのお酒、人気バスケット漫画『スラムダンク』の作者が気に入ってキャラクターの名前に使ったのはちょっと有名な話。

酒造側もこれにあやかってそのキャラクターのユニフォームをあしらったラベルを作ってる。

弓子さんが抱えてた一升瓶も、真っ赤なラベルに数字の14。

湘北高校 三井寿(みついひさし)の背番号だ。

 

升を持ち上げて、グラスのお酒を飲むこぎんちゃん。

 

「ちなみに。ゆっくりお話だけじゃなくて、最近はおでかけもできてないしね」

 

げほっ。思わずむせるこぎんちゃん。

「こらこら、聞こえる聞こえる・・」

 

慌てたごぎんちゃんを弓子さんが悪戯っぽくみてる。

 

二人はずいぶん昔からいい仲。

がんちゃんやとっしゃんも、もちろん知ってる。

 

「お勘定お願い」

小あがりの2人連れがお勘定を済ませて店をでていく。

弓子さんも一緒にでてお見送り。

 

手に暖簾を持って戻ってきた。

 

「おいおい。まだ7時半やぞ。」

 

「どうせ8時までだし、少し早いけどもう閉めちゃおっかな。こぎんちゃんと2人になるチャンスなんてなかなかないしね。はい私にもください・・」

弓子さんがカウンター越しにグラスをとってこぎんちゃんの目の前に差し出す。

 

「仕方ないなぁ。はいよ・・」

今後はこぎんちゃんが酒を注いだ。

 

二人で軽く乾杯。

こぎんちゃん、すぐに新聞を広げた。

 

「えー、今、予想、するぅ?」

こぎんちゃん、色気もなにもない。

 

「しゃあない。これだけはやっとかんと。明日は面白いレースがあるんよ。東京新聞杯。勝ったらパアっと使いに行こ。二人で。」

弓子さん、まあいいかとばかりにこぎんちゃんのお箸をとって刺身をつつきだした。

 

「横で聞いててな。人に聞かせることで予想が固まってくるってことがあるから・・。まず気になるのが⑪シャドウディーヴァ。東京コースは走るし、岩田もこの馬では2着ばかりで悔しい思いをしてるから勝負をかけてくるはず。このレースは牝馬の成績もいいしな。ほかにはルメール様の⑫トリプルエース、ますます絶好調の福永⑬ヴァンドギャルド。それと今回は絶対買わなきゃいけない馬がいる。②サトノウィザード。鞍上の鮫島は、恩師マツクニの勇退を前に是が非でも重賞勝利をプレゼントしたいはず。それに、なんせ佐賀の“キングシャーク”こと鮫島克也のせがれやしな。なんか、しゃべってたら興奮してきた。よし、この馬にデンデン(◎本命)や」

 

「よくわかんないけど、恩師のために、っていうのはいいね」

気のなさそうに聞いてたはずの弓子さん。

美人に加えて情に厚い。

こぎんちゃんも弓子さんのそういうところ、大好きみたい。

 

こぎんちゃんと弓子さんの夜は少し長そうだけど、今日はこの辺りで。

鮫島良太、がんばれ!勝って男泣きだ!

 

【こぎんちゃん馬券】

単勝② 2,000円

馬連②-①④⑤⑥⑩⑪⑫⑬ 8,000円(1,000円×8点)

 

結果

1着⑩カラテ

2着④カテドラル

3着⑪シャドウディーヴァ

【こぎんちゃん馬券】ハズレ

単勝② 2,000円

馬連②-①④⑤⑥⑩⑪⑫⑬ 8,000円(1,000円×8点)

 

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