こちらは、競馬初心者のための記事です。
競馬をはじめてみたい!
会社の上司に誘われて競馬場に行くことになった!
彼氏に競馬場に連れて行ってもらうことになった!
そんな方々が競馬を楽しめるようになるための知識をたった4つのステップでご紹介します。
1.競馬ってどんなもの?
競馬とは
騎手が乗って馬を走らせて着順を競うスポーツです。
また、その着順を当てることによって払い戻しを受けるギャンブルでもあります。
どちらかというとギャンブルの印象が強いと思いますが、美しい馬の走りを見て感激したり、騎手同士の激しい争いに興奮したり、馬を支える調教師や厩務員の方々の愛情に心打たれたりするのも競馬の魅力でしょう。
競馬場
中央競馬と地方競馬があります。
CMなどでよく見かける「JRA」は中央競馬の方で、正式名称を日本中央競馬会といいます。
中央競馬には全国に10カ所の競馬場があります。
競馬場 |
所在地 |
札幌競馬場 |
北海道札幌市 |
函館競馬場 |
北海道函館市 |
新潟競馬場 |
新潟県新潟市 |
福島競馬場 |
福島県福島市 |
中山競馬場 |
千葉県船橋市 |
東京競馬場 |
東京都府中市 |
中京競馬場 |
愛知県豊明市 |
京都競馬場 |
京都府京都市 |
阪神競馬場 |
兵庫県宝塚市 |
小倉競馬場 |
福岡県北九州市 |
毎週土日を基本に、2つの競馬場もしくは3つの競馬場で第1レースから最終第12レースまで、概ね30分間隔でレースが行われています。
以降も、基本的には中央競馬を念頭にお話をします。
レースの種類
競馬場には芝のコースとダート(砂)のコースがあります。
距離も1000Mから3600Mまでの範囲で、レースごとに決められた距離を走ります。
中には障害競走といって、コースの途中に設置された柵などの障害を飛びながら、長い距離を走って競争するレースもあります。
2.馬券はどうやって買うの?
馬券の買い方
馬券の買い方は3つあります。
①競馬場で購入
競馬場には備え付けの自動発売機があり、現金で馬券を購入することができます。
マークカードに記入し、発売機に入れることで馬券を受け取ることができます。
また窓口でマークカードを受付の方に渡すことで馬券を購入できる場所もあります。
発売機だと間違っていた場合、マークカードが機械的に返却されるだけですが、窓口だと間違っている場合は係りの方が教えてくれる場合もあるので初心者にとっては安心ですね。
②場外馬券発売所で購入
全国の各地区には馬券を購入できるWINS(ウインズ)と呼ばれる場外馬券発売所があります。
WINSにも競馬場と同じく自動発売機があり購入することができます。
③インターネットで購入
競馬場やWINSに行かなくてもインターネットで馬券を購入する方法があります。
パソコンはもちろん、スマホやタブレットなどインターネット接続できる端末から、簡単な操作で馬券を買うことができます。
昔は電話投票というのもあり、抽選で当たった人しかそれを利用することができなかったような時代もありました。
今はJRAが指定する銀行口座を持っていれば、カンタン・すぐに開設することができます。詳しくはJRAのホームページをご覧ください。
馬券の種類
競馬は最大18頭での競走です。
出走する馬には、馬番(1番~最大18番まで)が割り振られます。
馬番を1~3頭ずつかたまりにした枠番というのも割り振られます。
(例)馬番1と2は「1枠」、3と4は「2枠」といった形です
馬券は、単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単、WIN5の9種類があります。
種類 |
特徴 |
単勝 |
一番シンプルな馬券で、勝つ(1着になる)馬を当てる馬券です。 |
複勝 |
3着までに入る馬を当てる馬券です。 |
枠連 |
1着と2着になる馬の枠番号の組合せを当てる馬券です。1着と2着の順番は関係ありません。 |
馬連 |
1着と2着になる馬の馬番号を当てる馬券です。こちらも1着と2着の順番は関係ありません。 |
馬単 |
1着と2着になる馬の馬番号を“着順通りに”当てる馬券です。着順通りに当てなければならないため馬連よりも難易度が高い馬券と言えます。 |
ワイド |
3着までに入る2頭のを当てる馬券です。1~3着までの着順は関係ありません。 |
3連複 |
1着、2着、3着となる馬の組合せを馬番号で当てる馬券です。1~3着までの着順は関係ありません。3着まで当てないといけないため、馬連などと比べると難易度がやや高いと言えます。 |
3連単 |
1着、2着、3着となる馬の馬番号を着順通りに当てる馬券です。3連複と違って3着までを着順通りに当てなくてはいけないため、難易度はかなり高めです。そのかわり当たったときは大きな配当が期待できます。 |
WIN5 |
難易度が非常に高いですが億単位の配当も期待できる夢馬券です。JRAが指定する5つのレースすべての1着馬を当てる馬券です。もし的中者がいなかった場合は、次回へ繰り越しされる「キャリーオーバー」が適用されます。インターネット投票、もしくは競馬場・WINSで使えるキャッシュレス投票用ICカード“UMACA”で購入することができます。 |
馬券が当たったら
①競馬場・WINSの場合
レースが終わってしばらくすると、ゴールした馬たちの着順が確定し、馬券の種類ごとに払戻金が発表されます。
自分が購入した馬券が的中していたら、競馬場・WINSに備え付けの自動払戻機の場所へ向かいましょう。
的中を確認した馬券を払戻機の中に投入すると自動的に配当が計算されて払戻金が出てきます。
銀行のATMのようなものをイメージしてもらえればと思います。
なお、自動払戻機での払戻しは100万円未満までです。
100万円以上の払戻は専用窓口が用意されており、有人による払戻しとなります。
渡される100万円の束にはそれぞれの競馬場・WINSの帯封がされており、この帯封をもらうことが馬券を買う人の憧れでもあります。
②インターネット投票の場合
インターネット投票で馬券が的中した場合は、レース確定後すぐに口座に反映されます。
正確に言うと、インターネットの画面で、馬券を購入できる限度がわかる「購入限度額」というところに的中した金額分が反映されます。
もちろん、反映されたお金はそれ以降のレースに使うことができます。
3.予想ってどうやってやるの?
馬券を買うには、どの馬が勝つのか、どの馬が3着までに来るのか、といったことを予想する必要があります。
ここでは予想をするのに必要な情報についてお伝えします。
レーシングプログラム
競馬場やWINSにはレーシングプログラムと呼ばれる、その日のレースに出走する馬、騎手などの情報がまとめられた出走表が置いてあります。
この出走表があれば、それぞれの馬の馬番や枠番がわかるので馬券を購入するのに役に立ちます。
ただ、必要最低限の情報しかないため、勝ち馬を予想するのには物足りないと思われる方が大半だと思います。
スポーツ新聞
ずばり、初心者の皆さんにおススメなのはスポーツ新聞です。
150円前後で売っているスポーツ新聞がありますね。
金曜・土曜・日曜には、そのスポーツ新聞に競馬の出走表が掲載されます。馬番や枠番、どの馬にどの騎手が乗るのかといった基本的な情報はレーシングプログラムと同じですが、スポーツ新聞にはさらに予想に役立つ情報が掲載されています。
新聞記者による予想、馬の調教(レースに出る前の練習)の評価、直近5走前までの成績、調教師や騎手のコメントなどです。
競馬専門紙
スポーツ新聞よりさらに詳しい情報が掲載されたものが競馬専門紙です。
値段は500~600円と少し高めですが、スポーツ新聞の数倍の情報が掲載されています。
記者も、その道一筋の競馬専門記者なので、より鋭い考察、関係者から聞き込んだ情報など参考になるものが多く掲載されています。
予想をするのに役に立つデータが豊富なのも競馬専門紙の特徴です。
スポーツ新聞の競馬欄に慣れてきて、少し物足りなさを感じてき始めたら競馬専門紙に移行してみてはいかがでしょうか。
4.初心者のための馬券講座
まずは単勝、複勝から
競馬場で走るきれいな馬を眺めているだけで十分満足!という方もいるかもしれませんが、やはり競馬をやる以上は馬券を当てたいですよね。
よくわからないままに難しい馬券を購入して全然当たらなかったら競馬が嫌になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、まずは単勝と複勝をおススメします。出走表をみて、または実際に馬をみて、勝ちそうだ!と思った馬の単勝と複勝を買いましょう。
1着になれば両方的中しますし、1着にならなくても2着3着に入れば的中となります。
倍率は低いかもしれませんが、馬券を的中させる喜びは金額に比例するわけではありませんから、十分楽しめるとおもいます。
人気がない馬が勝つと意外と高配当になるのも魅力です。
(参考)2019年の単勝と複勝の払戻金
|
平均配当 |
最低配当 |
最高配当 |
単勝 |
986.5円 |
110円 |
22810円 |
複勝 |
337.2円 |
100円 |
最高配当7,580円 |
※110円→的中倍率1.1倍。100円購入して的中したら110円戻ってくるということです。
続いて、馬連を買ってみよう
単勝馬券で勝ちそうな馬を予想しているのですから、もう1頭その馬のライバルとなりそうな馬を探して、その2頭の組合せを買ってみてください。
この2頭が1着2着(着順不問)になれば的中です。単勝や複勝よりも高い配当が期待できます。
もちろん、1通りの組合せしか買えないわけではありませんから、ライバルになりそうな馬が複数いればその分だけ追加で購入できます。
その中に人気がない馬(上位に来ないと思われていて単勝や複勝の倍率が高い馬)がいて2着までに入れば100倍を超える配当(万馬券)も十分ありえます。
ちょっと高度に馬単
馬連を買っていて、自分が勝つと思っている馬に相当自信がある場合におススメします。
馬連の時とちがって、ライバルになりそうな馬はおらず、「この馬が勝つ!」と思った場合は、着順通りに当てる馬単に挑戦してみてください。
馬連以上に大きな配当が期待できます。
ただし、私は個人的には馬単はあまり好きじゃありません。
2着になった時が悔しいんですよね。
馬連だったら当たっていたのに~!と悔しい思いをしたことが何度もありました。
まずは初心者のうちはここまでで十分ではないかと思います。
そこから先は、きっとどんどん知識が増えていきます。
3着までを当てる「3連複」や「3連単」はそれからでも遅くないと思います。
まずはここまでで十分だと思います。
ぜひ競馬を楽しんでくださいね!