日本ダービーは、メディアからの情報がいつものG1よりも多く発信されます。
ダービーの予想に関係者のコメントや追い切り情報などは参考情報として欠かせません。
ただし、情報があふれているだけに、その取捨選択や「これはいい情報だ!」と思ったものを記憶しておくのも大変なものです。
そこで、ここでは完全に私の独断と偏見で、予想の際に参考にしたほうが良さそうな情報をまとめています。
出走馬・想定騎手一覧
残念ながらダノンザキッドの回避で17頭となりましたが、楽しみな馬が揃いました。
騎手も役者ぞろいで大一番にふさわしい人馬が揃ったと言えそうですね。
馬名 | 想定騎手 |
アドマイヤハダル | M.デムーロ |
ヴィクティファルス | 池添謙一 |
エフフォーリア | 横山武史 |
グラティアス | 松山弘平 |
グレートマジシャン | 戸崎圭太 |
サトノレイナス | C.ルメール |
シャフリヤール | 福永祐一 |
ステラヴェローチェ | 吉田隼人 |
タイトルホルダー | 田辺裕信 |
タイムトゥヘヴン | 石橋脩 |
ダノンザキッド | (回避) |
ディープモンスター | 武豊 |
バジオウ | 大野拓弥 |
バスラットレオン | 藤岡佑介 |
ヨーホーレイク | 川田将雅 |
ラーゴム | 浜中俊 |
レッドジェネシス | 横山典弘 |
ワンダフルタウン | 和田竜二 |
注目は横山武騎手ですね。
お父さんが一緒に出ていることがとてもプラスに働くのではないかと思いますね。
インタビューでは非常に落ち着いた受け答えで堂々たるものですが、やはり22歳の若武者。
先週のソダシ吉田隼人騎手が、他の騎手からも大いにプレッシャーを受けたようにエフフォーリアも1番人気濃厚ですから同じようなシチュエーションは十分ありえます。
そんな時に父が傍にいるのはいろんな意味で心強いのではないかと思います。
もちろん、勝負としてはライバルですけども。
出走各馬の最終追い切り・関係者のコメント
ここからは出走各馬の最終追い切りと関係者のコメントのまとめです。
各騎手の作戦や、レース展開のヒントになりそうなコメントもありますので予想の参考にしたいですね。
アドマイヤハダル
・栗東坂路で4F58秒4-41秒9-13秒4をマーク。その36分後に再び坂路へ登場。2本目は助手を背に4F54秒5-38秒6-11秒7を計時。
<関係者コメント>
・軽過ぎたから2本追いました。2本目は無理をせずにしまいを伸ばして。いい動きでした。追い切り後も心臓がしっかりとしていたし、問題ない。いい状態で持っていける。
・良馬場でやりたい。
ヴィクティファルス
・池添騎手を背に坂路4ハロン54秒5-12秒4。
<関係者コメント>
・ゆっくりと入ったので、全体時計は目立つものではないけど、しまいの反応はよかったです。確実に前回よりいいと思います。
・(皐月賞について)詰めて使った部分があったので、ちょっと目に見えないところ(疲れなど)があったと思います。リフレッシュして、しっかり体のケアをしてきました。前走よりいい状態です。
エフフォーリア
・美浦Wで5F66秒7-38秒2-12秒2。前にヴィアメント(4歳3勝クラス)を置き、後ろにファビュラスノヴァ(3歳未勝利)を従える形でスタート。道中は折り合いに専念。直線で仕掛けると瞬時に反応し、抜群の動きで前者に1馬身、後者に2馬身先着。
<関係者コメント>
・後ろの馬にギリギリ攻めてもらい、あえて力ませて、その感触を確かめたかった。とてもいい調教だった。何の不安もないです。
・ファイトした時も行きすぎず、いい形で走れていた。
・まだ体に余裕が見られましたし、一緒の馬に追いかけてもらって、最後ファイトするようにと。さじ加減は(横山)武史騎手にまかせました。
・東京の方が向いていると思います。フットワークも大きいですし、一戦ごとによくなりました。
・馬体も放牧から10キロ増やして帰ってきた。毎日いい汗をかいても減らない。キ甲が抜けて筋肉のメリハリが際立ってきた。
・一瞬の脚で後続を突き放し、抜け出してからも真面目に走り続ける。そこが一番凄いところ。大きなフットワークなので東京なら何の不安もない。
グラティアス
・美浦Wでヴェスターヴァルト(4歳オープン)と併せ馬。3馬身追走から5F66秒3―38秒2―12秒1で同入。2週連続で新コンビ松山が騎乗。
<関係者コメント>
・一瞬の脚で後続を突き放し、抜け出してからも真面目に走り続ける。そこが一番凄いところ。大きなフットワークなので東京なら何の不安もない。
・ゴール板を過ぎてからも馬の気持ちが持続するような調教ができた。とても良い状態で出せます。距離延長はプラスと思っています。
グレートマジシャン
・美浦W、直線で仕掛けられると鋭く反応して、5F65秒7-37秒9-12秒1のタイムで半馬身先着。
<関係者コメント>
・1頭だとフワフワするので遠目に馬を置き、タイミング良く併せるという指示。遊んだりムキになったりと子どもっぽい面はあるけど、きょうは抜け出してからも集中して走れていましたね。
・480キロ前後で競馬にいけそうです。調教を見ていても数字以上に体、筋肉の張りを感じます。
・オークスみたいに差しが決まるような前がやり合う展開になってほしい。
サトノレイナス
・美浦W。セリユーズ(古馬2勝クラス)を2馬身追走から併入。時計は6ハロン84秒3-12秒8(馬なり)。
<関係者コメント>
・前回よりフィットして、コンディションはばっちり。手応えはすごく良かった。時計は関係ない。大事なのはコンディション。
・少しおつりを残した方がいいと思ってやった。筋肉の張りが良くなって、力強くなっている。
・距離が長くなるのは大きい。マイルでスピード不足だったので、2400メートルはちょうどいい。
・もともと期待していたし、阪神JF、桜花賞を2着と牝馬の中ではトップクラス。牡馬に交じってもやれる。
・彼女はとても能力が高い。牡馬相手は大きな挑戦だけど、勝つ自信はあります。
シャフリヤール
・栗東・坂路でサトノシリウス(6歳2勝クラス)を2馬身追走、半馬身前。時計は54秒4―12秒1。
<関係者コメント>
・よかった。指示通りの動き。ラスト1ハロンでサッと気持ちよく走らせました。1週前にビッシリやっているし、順調なのが何よりです。
・いつもレース当週は坂路で調整。それを崩さなかった。いい動きをしていたと思います。
・勝ったという経験則ができたことで、ある程度目安になるものができました。自分の感覚で言うと、十分に1着を狙える馬だと思います。
・コントレイルが3冠を達成した日に、デビュー戦を勝ったのがこの馬。その時にダービーに行きたいと思った馬と挑戦できるのは、騎手冥利(みょうり)に尽きる。
ステラヴェローチェ
・栗東坂路、12秒2で1馬身先着。
<関係者コメント>
・集中力を切らさずに走れていたし、いい動きだった。速い馬場でも対応できるし、馬場は問わない。
・全然追ってないし、気分良く走っていたよ。この中間は精神的に追い詰めないように、心掛けていて、それが上手くいっているのを感じる。ストレスもかかっていないと思うよ。
・在厩で調整。ダービーを見据えて我慢させる調教をしてきた、先週の段階で体はできたし、2400メートルは(吉田隼)ジョッキーも大丈夫と言ってくれている。
タイトルホルダー
・美浦W単走追い。5F66秒4-38秒2-12秒1。
<関係者コメント>
・先週、強めにやったので、その影響がなければいいなと思っていたけど、平常心だったのでホッとしました。いい状態で迎えられる。
・スタートが速いので(前半5Fを)57秒くらいで行きたいかなと。いや、冗談ですよ。ゲートを出てから臨機応変に決めたいと思います。
・3歳にとって2400メートルはきつい距離。オークスもそうだったけど何が勝つかは分からないし、チャンスはあると思っている。
・動きがいい。精神的に落ち着いている。距離はこなすんじゃないか。
タイムトゥヘヴン
・美浦Wコース5ハロン66秒7-12秒5。スーパーブレイク(3勝クラス)を2馬身ほど追走し、直線で軽く仕掛けられると一気に1馬身先着。
<関係者コメント>
・順調ですね。先週は競馬明けで興奮していた感じですけど、今週は穏やかで落ち着きが戻っていました。その差が分かったのは良かったです。雰囲気はいいですし、反応も問題なかったです。
・併せ馬で折り合いもついていたし、先週よりも息づかいが良くなっています。コンスタントに使っている馬なので時計も十分だし、いい状態でレースへ向かえると思います。
・近走はマイルの距離を使ってきたけど、距離どうこうではなく、折り合えるかが大事。ここ2戦しっかり折り合えているし、今回は距離が大幅に延びますが、折り合って競馬できれば大丈夫だと思います。
ディープモンスター
・栗東坂路、52秒9―12秒3。
<関係者コメント>
・動きはよかったですよ。京都新聞杯をパスしたことで、皐月賞同様のいい状態にもってこられた。先週、長めからビッシリやっているから今週は調整程度。なにしろダービーを一番勝っているジョッキー。何とかしてくれるんじゃないか。
・先週ビッシリやっているので、今週は調整程度。そんなに強くやらなかったけど、先週に続いて動きは良かった。器用じゃないので、直線が長くなるのはいい。
バジオウ
・美浦坂路を4ハロン53秒9-12秒5。4馬身ほど先行していた未勝利馬に馬なりで追いついて併入。
<関係者コメント>
・感触を確かめる感じで。稽古で良く見せないタイプですが、以前に乗った時よりもいい感じがありました。テンションが上がりやすいので落ち着いていければ。立ち回りのうまさを生かしたいですね。
・今は心身ともに安定している。ハナもありえるし、枠順次第で主導権を取りにいってもいい。
バスラットレオン
・栗東坂路で徐々に加速して4ハロン52秒0-12秒0 。
<関係者コメント>
・だいぶ手応えにも余裕があったし、順調だと思う。落ち着いて臨めそう。
・距離が長いのは確か。いかにだませるか。何が来てもハナは切る。
ヨーホーレイク
・栗東芝コースで併せ馬。6ハロン78秒4-12秒4でザレストノーウェア(3歳未勝利)を3馬身追走、馬なりで1馬身半先着。
<関係者コメント>
・芝の併せ馬で川田騎手が『イメージと変わりない』と言ってくれたし、軽く仕掛けたゴール前の反応も良かった。
・向正面で折り合いが付いて、ラスト仕掛けてからの反応も良かった。デビュー前から東京の2400メートルが合うと思って、ここを目標にやってきた。(皐月賞の)差は詰まると思う。
ラーゴム
・栗東CWコース6ハロン87秒6-11秒9で、ヒンドゥタイムズ(古馬オープン)を2馬身追走し頭差先着。
<関係者コメント>
・後ろで追走して、直線で伸ばす感じ。先週はノーマルのハミでしたが、レースと同じリングハミにして、先週より乗りやすかった。直線で、反応良く動いてくれました。
・リングハミに替えて先週より乗りやすく道中のリズムも良かった。課題は折り合い。行く馬がいて前めで流れに乗れば。
レッドジェネシス
・芝コースで単走。馬なりで6ハロン81秒8-11秒9。
<関係者コメント>
・いい感じだったと思う。先週はジョッキー(横山典)に感触をつかんでもらった。“乗りやすいしフォームもいい”と言ってくれた。東京の長い直線はこの馬に向いている。あとは一線級相手にどこまでやれるか。
・サッとやったけど、いい動き。舞台は合う。距離は2400メートルでも、それ以上でも問題ない馬。
ワンダフルタウン
・栗東CWコースを6ハロン79秒9―12秒0。ロードセッション(4歳2勝クラス)を5馬身追走する形で進め、直線で突き放して4馬身先着。
<関係者コメント>
・1週前は坂路で馬なりで動きに余裕があり、思っていた通り上昇。今週も青写真通りで、理想とする形にできた。時計の面でも申し分ない。
・爪の状態が悪くて皐月賞を使えなかったが、休み明けで勝って成長を見せることができた。同じ舞台で結果を出しているのは強みになる。
・青写真通り、理想とする形に馬が持ってきてくれた。申し分のない動き。前走からやれることはできた。ダービーを見据えて競馬してきたし、最高の舞台で、最高のパフォーマンスを出せる状態。
いよいよ本日には枠順も発表されます。ますます楽しみになってきました。
こちらも合わせてご覧ください。