競馬のWEBフリーペーパー&ブログ「ウマフリ」さんに9度目の寄稿の機会をいただきました。
今回はダイワパッションです。
ダイワキャグニーの引退で幕を閉じた「ダイワ」。
この馬も代表産駒の一頭だと思います。
冒頭だけ少しご紹介です。
「坂東武者(ばんどうむしゃ)」。
昨年の大河ドラマではこのセリフが頻繁に出てきた。──坂東武者の世を作る!
──坂東武者の名折れでござるぞ!坂東は現在の関東地方。
坂東武者は新しい時代を切り開く武勇に優れた武士というイメージだ。
ダイワパッションを思うとき、坂東“女”武者というフレーズが頭に浮かぶ。
──この年の牝馬クラシックは混戦模様だった。
前年に行われた阪神ジュベナイルフィリーズは8番人気の伏兵・テイエムプリキュアが勝利。
そのテイエムプリキュアも年明け初戦のチューリップ賞では1番人気に応えられず4着に敗退する。
クイーンカップは阪神ジュベナイルフィリーズ6着のあと、年明けの菜の花賞を勝って1番人気に支持されたコイウタが勝利したものの、2着は6番人気、3着は11番人気で3連単は10万円超えの波乱となった。結論を先に言えば、その後の桜花賞は6番人気のキストゥヘヴンが勝利。オークスは2月にデビューしたばかりのカワカミプリンセスが、暮れから春までの同世代牝馬の争いをあざ笑うかのように3番人気に支持されて勝利することになる。
ただ、そうした未来のことを知る由もなく、フィリーズレビューもご多分に漏れず混戦模様で、どの馬が勝ってもおかしくない様相を呈していた。
……そんななか、あえて、翌週に中山競馬場で開催されるフラワーカップではなく、ここを選んだ関東馬がいた。それが、ダイワパッション。美浦の増沢末夫厩舎所属、出走馬16頭のなかで唯一の関東馬であった。
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「ウマフリ」さんへの過去の寄稿はこちらです。
よろしければ合わせて読んでいただけると嬉しいです。
①名物実況と地方の絆~2019年・佐賀記念~
②エアグルーヴとビワハイジが切り拓いた牝馬の未来 1996年・チューリップ賞
③人馬の出会いを紡ぐ馬 ドリームジャーニー
④メジロマックイーンと新冠のじいさん
⑤エリモエクセルがくれたサラリーマン人生
⑥空白の20秒、その衝撃 - 1996年第57回菊花賞ダンスインザダーク
⑦放たれた矢は終わりから始まりへ - 2000年フェブラリーステークス
⑧我こそは“ふるつわもの”。関屋記念3戦2勝のタフガイ、ダイワテキサス。
⑨坂東”女”武者、情熱の一騎駆け。‐2006年フィリーズレビュー・ダイワパッション
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