競馬のWEBフリーペーパー&ブログ「ウマフリ」さんに8度目の寄稿の機会をいただきました。
(画像出典)フマフリさんのページより
今回は、ダイワテキサスです。
名脇役なんて言われ方をすることもありますが、まさしく「古強者(ふるつわもの)」。
彼の戦績を見るだけで畏敬の念を抱かずにおれません。
不屈の馬です。
冒頭だけ少しご紹介です。
古兵。ふるつわもの。
― 多くの戦を経験した老巧の武者。転じて、その道にかけて経験・年功を積んだもの。響きがよい言葉ではないか。
同じ意味を持つ「古豪」という言葉がある。
個人的な主観ではあるが、「ふるつわもの」は「古豪」よりも不器用な感じがする。
そして「古豪」よりも何かしらこだわりを感じさせる。
ダイワテキサスにはこの「ふるつわもの」という言葉がよく似合う。
ダイワテキサスはGⅠ未勝利の身ながら総獲得賞金で6億円以上を稼いだ。
これはナイスネイチャ、バランスオブゲームに続く、GⅠ未勝利馬における獲得賞金の歴代3位となる見事な成績だ。もちろん、その輝かしい成績の裏には厳しい戦いの道のりがあった。
生涯出走回数で比較してみるとナイスネイチャが41戦、バランスオブゲームは29戦、ダイワテキサスはなんと53戦も走っている。
通算成績は1着11回、2着9回、3着5回、着外28回。たくさん勝ったが、たくさん負けた。
ダート1000Mでデビューし、初勝利は芝1800M、古馬になってからは2400Mのジャパンカップや2500Mの有馬記念など様々な距離に対応し、京都、阪神、札幌、新潟、中京、中山、東京、福島と実に多くの競馬場でファンに走る姿を見せてくれた。
その背中には岡部幸雄、後藤浩輝、四位洋文、柴田善臣、大塚栄三郎、的場均、田中勝春、武豊、北村宏司、牧原由貴子、木幡初広、蛯名正義と錚々たる騎手が跨ってきた。
最近ではこんな馬、そうそう見かけないのではないだろうか。
重賞はGⅡを2勝、GⅢを3勝している。
そのGⅢ3勝のうち2勝は関屋記念でのものである。
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①名物実況と地方の絆~2019年・佐賀記念~
②エアグルーヴとビワハイジが切り拓いた牝馬の未来 1996年・チューリップ賞
③人馬の出会いを紡ぐ馬 ドリームジャーニー
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⑤エリモエクセルがくれたサラリーマン人生
⑥空白の20秒、その衝撃 - 1996年第57回菊花賞ダンスインザダーク
⑦放たれた矢は終わりから始まりへ - 2000年フェブラリーステークス
⑧我こそは“ふるつわもの”。関屋記念3戦2勝のタフガイ、ダイワテキサス。
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