勝負に勝ったら美味しいご飯を!
というわけで、凱旋門賞でトルカータータッソからの馬単で儲けたお金で「勝ち飯」です。
今回は京都は嵯峨嵐山のうなぎ屋「廣川」さん。完全予約制です。
(廣川さんのホームページより)
昨日と今日は会社が準備してくれた人間ドック。
毎年この時期にドックに行くのですが、ドックの初日の晩飯は鰻と決めています。
昨年は電話するも予約一杯で断念。
今年はどうかな?と思いながら、胃カメラが終わってホッとひと息ついた12時半頃に電話。
ツーツーツー・・・話し中。
そのあと3回かけても話し中。
昼飯時だったからもしかして忙しくて受話器上げてるのかな?なんて思いつつも「今年もダメか・・」と一旦は断念。
初日が終わった14時半頃、再度チャレンジすると今度はつながった!
「大丈夫ですよー」とのことで17時半に予約。
バスに乗って途中京福電鉄の西院駅から電車に乗る予定が、ドックが終わった安心感からかバスの中で居眠りをしてしまい、気づけば知らない土地に・・。
たまたま降りたバス停で時刻表をみると、何とちょうど嵐山行きのバスも止まる停留所だということが分かって一安心。
なんだかんだで京都市内から1時間半くらいかかってようやく嵐山へ。
しかしまだ16時。時間はたっぷりある。
というわけで、近くを散策。コロナも落ち着いてきて、カップルと高校生ばかり。
そんなところを40半ばのおっさんが一人歩く歩く。
竹林の小径を抜け、落柿舎、そして御髪神社、そしてまた竹林の小径を通って戻ってくる。
まだまだ時間があるので渡月橋へ。
紅葉にはまだ早い。
しかしいつ来ても気持ちい眺めですね。
しばらく周辺を散策するも、さすがにこれ以上おっさん一人での散策は無理!という結論にいたり、30分前倒しでお店に行くことに。
入り口には係りの人が待ってくれていて「すみませーん、17時半からの予約なのですがちょっと早く着きすぎちゃって・・・今からでも入れます?」と尋ねると快くOK!
さすがだ。
写真を取りそびれたが、入り口に産地案内の張り紙があり「本日の鰻は鹿児島県産〇〇〇」と書いてあった。いやがおうにも期待が高まる。
店内に通されると17時開店とあってどうやら私が一番乗り。
店内、めちゃくちゃいい雰囲気じゃないですか~!
早速注文。本日のオーダーは
・特上うな重 6,700円
・肝焼き 1,000円
・肝いり吸い物 500円
・ノンアルビール 500円
もちろん、競馬で勝たない限りこんな注文日ごろはできるはずもない。
心の中で家族に謝りながら?大奮発したつもり。
まずは肝焼きとビールが運ばれてくる。
うなぎの肝のコリっとした部分と柔らかい部分が噛むたびに交互に脳を刺激する。
そこにタレの甘味と、ほのかで上品な肝独特の苦みが混じってくる。
それをビール(ノンアルだけど)で流し込む。
う~ん、たまらん!
しばらくしているといよいよ重が到着!
小ぶりで楕円形のかわいらしい形をしている。
肝吸いのお椀も上品な金色。重の色合いとの組み合わせが絶妙だ。
早速ふたを開けていただく。
箸を入れると、特上だけにご飯の下にも鰻が・・。
身はほどほどに肉厚。焼きは適度にやや弱めで炭焼きのいい香りがする。
タレは上品な甘さ。
これ以上甘くなるとベタついて食べれないという線をちゃんと守ってベストな甘さが保たれている感じ。
コメもいい匂いがする。
鰻は美味しいけどコメがマズイ店はよくあるが、さすが廣川さん。
肝吸いには、大きめのシイタケが入っている。
肝のコリコリとシイタケのクニュクニュが最高だ。
鰻の脂はうまいが食べ続けるとちょっと一息つきたくなるが、この肝吸いのゆずの香りがそれを適度に抑えてくれる。
素晴らしい取り合わせ。
しばらくうな重と向き合ったあとは、一息ついて鞄から「優駿」を取り出し、読みながら重をつつく。これまた至福の時間。
凱旋門賞の詳報も掲載されていて、トルカータータッソに感謝をしつつ箸をおいた。